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2007 年度 実績報告書

放射線技師に対する胸部画像教育の標準化と確立を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 19591407
研究機関福井大学

研究代表者

伊藤 春海  福井大学, 副学長 (40026943)

研究分担者 河村 泰孝  福井大学, 医学部附属病院, 准教授 (30214703)
東村 亨治  福井大学, 医学部附属病院, 診療放射線技師 (80422674)
山口 功  福井大学, 医学部附属病院, 診療放射線技師 (00401951)
キーワード胸部画像教育 / 教育プロセス / 学習プロセス / 教育プロセスの標準化 / e-Learning
研究概要

【目的】本研究の目的は、放射線技師に対する胸部画像(エックス線写真、CT、標本像)教育の実践的方法論の開発と標準化である。
【基本方針】一般的に胸部画像教育は、骨性胸郭、気管支・血管系、肺実質など各種肺構造に添って行われるが、肺臓の本質的理解は各論的理解では到達できず、それらの統合的理解が機能と構造の面から行われることが必須である。そこで、具体的テーマとして、(1)骨性胸郭、(2)気管支・血管系、(3)肺実質、(4)統合化に分け、「良き教育者は、良き学習者である」という伊藤の信念により学習者が教育者としての経験を積むことを課す。
【実績】「骨性胸郭」をテーマに伊藤が教育者となり、第1回は大学病院(石川、福井)の放射線技師に対して行い、第2回は各主要施設(東京、長野、愛知、石川、福井、大阪、兵庫)から選抜された10人の放射線技師に対して行った。次いで、伊藤より教育を受けた学習者が教育者となり「骨性胸郭」をテーマに教育を行った。すべての教育セッションをビデオ撮影し、すべての学習者より「感想文」を提出させ、教育プロセス(教育資料、質問および想定される答えおよび応答、標本や資料を提示するタイミングなど)に改良を加えた。
【成果】1)「骨性胸郭」のテーマに対して、効果的な教育プロセスが明確になりつつあり、標準化への基礎が確立できた。2)学習者による教育実践の重要性が明らかになった。3)学習→教育→学習というサイクルの中で教育者(学習者)の能力が螺旋状に向上する状況を確認し、教育プロセスの全体像を明らかにしつつある。4)『放射線が出てから画像が出来るまでのプロセスをスキーム付けて知ることが大切だと』との重要な感想が提示された。
【今後の方針】1)教育テーマを「骨性胸郭」以外へ広げる。2)教育プロセスの標準化。3)標準化した教育プロセスのe-Learning化。4)全体的教育スキームの確立。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 放射線技師のための呼吸器画像診断学教育支援システムの開発2007

    • 著者名/発表者名
      田中雅人, 伊藤春海
    • 雑誌名

      日本放射線技術学会雑誌 63(12)

      ページ: 1469-1473

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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