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2007 年度 実績報告書

電子カルテおよび遠隔読影における汎用液晶モニタによる画像読影の安全性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591412
研究機関名古屋大学

研究代表者

島本 佳寿広  名古屋大学, 医学部, 教授 (70178961)

研究分担者 池田 充  名古屋大学, 医学部, 准教授 (50184437)
市川 勝弘  金沢大学, 医学部, 准教授 (40402630)
キーワード液晶モニタ / GSDF / JND Index / モニタ診断 / 輝度特性 / 脳梗塞 / 頭部CT
研究概要

汎用液晶モニタを画像診断で使用することの可否を検討するために,電子カルテシステムで使用されている医用画像観察用高精細モニタ(1,600×1,200,最大輝度250cd/m^2)、電子カルテ用汎用液晶モニタ(1,280×1,024,最大輝度250cd/m^2),ノートパソコン(1,024 ×768,最大輝度200cd/m^2)の輝度特性を256階調全てについて望遠型輝度計で実測した。高精細モニタはDICOMのGSDFに準拠した輝度特性を示し,JESRA-X0093の「医用画像表示用モニタの品質管理に関するガイドライン」にある管理グレード2を満たしていたが、他2種の輝度特性はガンマ2.2に準拠し,管理グレード2を満たさなかった。モニタの視野角特性について,水平方向±45°内でモニタ中心の輝度特性を15°ずつ実測したところ、高精細は±15°以内でほぼ不変であるに対し、汎用モニタの2機種は角度をつけるとコントラストが著しく低下した。汎用モニタで画像観察を行うには,角度をつけずモニタ正面から観察することが必須と考えられた。一方,臨床画像では,頭部CT100症例(健常者50例,脳梗塞50例)について,DICOMビューワーソフトであるOshirixを利用してモニタに表示し、健常者の脳実質および脳梗塞のCT値を実測値した。実測したCT値が,Osirixの頭部CT用のウィンドウ条件で表示した際にモニタ上で256階調のどの輝度レベルに相当するか,JND Indexを含め算出し,脳の白質・灰白質および病変部のコントラスト比をシミュレーションにより求めた。頭部CTを表示する輝度領域では,汎用モニタの方が高精細モニタよりも高いコントラストが得られ,汎用モニタでも十分読影に耐えられることが示唆された。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Influence of liquid crystal display monitors on observer performance for detection of diffuse pulmonary disease on chest radiographs.2007

    • 著者名/発表者名
      Fukushima Hiromichi, Mitsuru Ikeda, Takeo Ishigaki, Hisashi Usami, Kazuhiro Shimamoto
    • 雑誌名

      Radiation Medicine 25

      ページ: 211-217

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 液晶モニタの臨床的安全性2007

    • 著者名/発表者名
      吉村公美子, 島本佳寿広
    • 雑誌名

      映像情報Medical 39

      ページ: 770-773

  • [雑誌論文] 画像診断医はモニタをどのようにとらえるべきか2007

    • 著者名/発表者名
      島本 佳寿広
    • 雑誌名

      新医療 34

      ページ: 80-82

  • [雑誌論文] 「デジタル画像取り扱いに関するガイドライン」の適応上の問題点2007

    • 著者名/発表者名
      島本 佳寿広
    • 雑誌名

      医用画像情報学会雑誌

      ページ: 103-105

  • [学会発表] Soft-copy reading of Brain CT: Comparative performance study between high-grade and low-grade LCD in the electronic medical charts2008

    • 著者名/発表者名
      Kumiko Yoshimura, Kazuhro Shimamoto, Shinji Naganawa, Katsuhiro Ishikawa
    • 学会等名
      ECR2008, 19th European Congress of Radiology
    • 発表場所
      ウィーン
    • 年月日
      2008-03-07
  • [学会発表] 「デジタル画像取り扱いに関するガイドライン」の適応上の問題点2007

    • 著者名/発表者名
      島本佳寿広
    • 学会等名
      医用画像情報学会第148回大会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2007-06-02
  • [学会発表] 液晶モニタの医学的安全性2007

    • 著者名/発表者名
      島本佳寿広
    • 学会等名
      日本医学放射線学会第65回学術集会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-04-15
  • [学会発表] 輝度特性からみた遠隔読影端末の医学的安全性の検討2007

    • 著者名/発表者名
      島本佳寿広, 石垣武男, 古賀佑彦
    • 学会等名
      日本医学放射線学会第65回学術集会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-04-13

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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