研究概要 |
近年の医用画像診断は, computed radiography(CR)やflat panel detector(FPD)を用いたディジタル画像系が中心となり, これまでのアナログ系はほぼ姿を消しつつある.この状況は, 単にその形式が変化したということにとどまらず, 診断の形態, 病院システムのあり方に大きな影響を及ぼしてきている.我々は, このような新たな画像診断形態に対応した総合的な画像診断システムのあり方について, 本科学研究費補助金で包括的な研究を行い, 研究業績に示しているように大きな成果を上げることができた.今回の科学研究費で我々は, 従来のアナログ画像を基盤とした画像系の特性を診断の中心におきつつ, ディジタル画像系の新たな可能性を失うことのないシステムの構築を提案した.その結果, 入力画像としてどのようなものが良いのか, 画像処理の最適化, 表示システムの備えるべき条件などを総合的に判断することが可能となった.
|