研究課題/領域番号 |
19591423
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
有村 秀孝 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20287353)
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研究分担者 |
吉浦 敬 九州大学, 大学病院, 講師 (40322747)
門司 晃 九州大学, 大学病院, 講師 (00294942)
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キーワード | アルツハイマー病 / MR画像 / 脳機能形態 / コンピュータ支援診断 / 画像解析 |
研究概要 |
医療の進歩などによる平均寿命の延びに伴い発症率は増加しており、日本ではアルツハイマー病の患者数は約130万人と推計されている。アルツハイマー病の原因は不明であるが、患者の脳では、同年代の脳と比較して多くの神経細胞が死滅し、大脳皮質の萎縮または側脳室の拡大が起こる。そして、初期段階では、萎縮は海馬や嗅内野で起こり、そのような重要部位で脳血流が低下すると言われている。しかし、初期段階の程度を客観的に評価することは医師にとって非常に難しく、時間のかかる作業である。本研究では、アルツハイマー病の早期診断を目的とし、T1、T2強調MRI画像から得られる形態情報(皮質の厚み、脳脊髄液、海馬、嗅内野の領域情報)とMRIのperfusion画像から得られる機能情報(脳血流量)に基づいて、アルツハイマー病の可能性を定量的に評価する診断支援システムを開発することを目的としている。平成20年度は以下の研究を行った。 (1)皮質萎縮と血流低下の初期候補領域の検出方法の開発 T1,T2強調画像から求めた皮質の厚み、脳脊髄液、海馬、嗅内野の分布の画像と、灌流画像から求めた脳血流量画像を用いて、皮質萎縮と血流低下の初期候補領域を検出する方法の開発を行った。 (2)アルツハイマー病と非アルツハイマー病の3Tの症例収集 症例の選択は、脳神経放射線科医と精神科医によって共同で行われた。症例に関するすべての個人情報は、医師によって削除された。アルツハイマー病患者の確定した症例とボランティアの正常患者の3TMR画像のデータベースを構築した。
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