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2007 年度 実績報告書

医療放射性廃水の膜分離浄化システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19591441
研究機関久留米大学

研究代表者

井上 浩義  久留米大学, 医学部, 教授 (10213175)

研究分担者 甲斐原 梢  九州共立大学, 工学部, 教授 (90080564)
キーワード核医学検査 / RI治療 / 放射性ヨウ素 / 放射性テクネチウム / 陰イオン交換 / 濾紙膜 / 放射線管理 / 環境
研究概要

本研究課題では,核医学検査、RI治療において多用される放射性ヨウ素および放射性テクネチウムの廃液を分離・濃縮することを目的として,(1)核医学被検査者が自ら使用できる携帯型尿濾過器の開発,および(2)隔膜電気浸透法を用いて,微電力においても分離処理可能な放射性廃水濃縮処理システムの開発を目的とした。今年度は,従来物よりも高い交換容量を有する陰イオン交換濾紙膜の開発を中心に実施した。その結果,従来の陰イオン交換濾紙膜に比して,約1.8倍の交換容量を有する濾紙膜の開発に成功した。ただし,本研究グループによるin house製法では当該濾紙膜の機械的強度を十分に高めることができなかったため,現在,当該濾紙膜を福岡県。業技術センターの抄紙・圧延機械にて高強度物の製造頂いている。このことにより,放尿時あるいは機械的擁搾時の水圧に破損することがなく,長期間使用できメインテナンスの少ない放射性ヨウ素、放射性テクネチウム除去尿濾過器および隔膜電気浸透式濃縮システムの作成が可能となる。この結果,近年い多用されるようになってきた核医学検査。RI治療時に生じる廃液を管理し易く,また,環境中に排出することなく処理できる可能性が大きくなった。次年度は,当該濾紙膜のヨウ素およびテクネチウムに対するイオン選択性を電気化学測定を用いて評価する予定である。また,ソーラーパネルの小電力で稼動可能な隔膜電気浸透式濃縮システムに不可欠な電極の開発も併せて実施する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] PET検査施設における被ばく管理2008

    • 著者名/発表者名
      飯野矢 住代、井上 浩義
    • 雑誌名

      久留米大学医学部放射性同位元素施設紀要 6

      ページ: 1-4

  • [雑誌論文] 生体分子認識-放射性物質と非放射性物質の利用2007

    • 著者名/発表者名
      井上 浩義
    • 雑誌名

      久留米医学会雑誌 70(6/7)

      ページ: 171-177

    • 査読あり
  • [図書] 知りたい!医療放射線2008

    • 著者名/発表者名
      井上 浩義
    • 総ページ数
      4-44;89-91;122-154
    • 出版者
      慧文社
  • [図書] ラクトフェリン20072007

    • 著者名/発表者名
      井上 浩義, Lakshmi SD, 山岸 昌一
    • 総ページ数
      100-110
    • 出版者
      日本医学館

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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