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2009 年度 実績報告書

乳癌に対する乳房温存術後加速乳房部分照射の日本人への適応に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591457
研究機関京都大学

研究代表者

山内 智香子  京都大学, 医学研究科, 非常勤講師 (90437210)

研究分担者 光森 通英  京都大学, 医学研究科, 准教授 (10263089)
キーワード乳癌 / 乳房温存術後加速乳房部分照 / 乳房温存療法 / 日本人女性 / 腹臥位房照射
研究概要

1. 腹臥位での放射線治療に関する研究:前年度までに、乳房温存術後加速乳房部分照射(APBI)の仮想治療計画を行ったが、小さな乳房はもとより比較的大きな乳房患者においても標的臓器や正常組織の線量分布は納得できるものではなかった。そこで、腹臥位でAPBIの可能性が広がるのではないかと考えた。しかし固定精度は従来の背臥位と比べると充分なものではなかった。これを改善するために、腹臥位での全乳房照射患者において放射線治療時の固定精度を検証した。その結果、腹臥位では背臥位での固定精度に比し不良であることが示されたが、固定の方法と体位保持のための工夫により改善する可能性を示唆する結果であった。
2. CT-simulation画像データを用いたAPBI治療計画:昨年度までに腹臥位で全乳房照射の治療計画を行った患者において、CT-simulation画像データをもとに仮想の治療計画を行ってきた。まずはNSABP B39/RTOG O413のプロトコールに従って治療計画を行い、標的臓器や正常組織の線量分布がプロトコールに示されている線量制約を遵守できているかどうかを検証した。また、遵守の可否にかかわるパラメーターについて検討し、どのパターンでプロトコール通りの治療計画が可能であるかを求めた。その結果、腹臥位で照射することにより線量制約の遵守が容易となる症例が存在することが判明した。
3. 腹臥位専用患者支持マットの改良:昨年度・一昨年度、腹臥位での照射専用の患者支持マットを作成/購入した。現在これを使用して腹臥位全乳房照射の治療計画から実際の治療までを行っている。しかし、固定制度の面からは、まだ形状や材質は完成された物ではなかったため、改良を加えた。その結果、患者が快適に腹臥位照射を受けることができ、固定精度も改善する傾向が認められた。この経験は、日本人体型に適した支持マットの作成に貢献するものと考える。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 放射線療法の現況と展望2009

    • 著者名/発表者名
      山内智香子
    • 雑誌名

      外科 71

      ページ: 1208-1212

  • [雑誌論文] PCSによるわが国の放射線療法の現状とJROSGの活動について2009

    • 著者名/発表者名
      山内智香子
    • 雑誌名

      臨床放射線 54

      ページ: 1563-1570

  • [学会発表] Patterns of care study of breast conserving therapy in Japan : Comparis on of the treatment process between 1995-1997, 1999-2001, and 2003-2005 surveys2009

    • 著者名/発表者名
      Chikako Yamauchi
    • 学会等名
      The 51^<st> ASTRO Annual Meeting
    • 発表場所
      McCormick Place West, Chicago, IL, USA
    • 年月日
      2009-11-04
  • [学会発表] 医療実態調査研究(PCS)から見たわが国の放射線治療の10年間の変化・現状そして問題点(シンポジウム)2009

    • 著者名/発表者名
      山内智香子
    • 学会等名
      日本放射線腫瘍学会第22回学術大会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      2009-09-18
  • [学会発表] 乳癌に対する放射線治療(教育講演)2009

    • 著者名/発表者名
      山内智香子
    • 学会等名
      日本放射線腫瘍学会第22回学術大会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      2009-09-17

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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