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2007 年度 実績報告書

新規のがん抑制遺伝子マコリンの固形癌における診断・治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19591473
研究機関千葉大学

研究代表者

白鳥 享  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (80361434)

研究分担者 島田 英昭  千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (20292691)
清水 孝徳  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70375674)
松下 一之  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90344994)
日和佐 隆樹  千葉大学, 大学院・医学研究院, 準教授 (30260251)
キーワードSEREX / makorInl / 腫瘍マーカー / p53 / ユビキチン / がん抑制遺伝子
研究概要

我々は食道癌のSEREX(serological identification of antigens by recombinant cDNA expression cloning)スクリーニングを大規模に行い,新規のSEREX抗原としてmakorin1を同定した。ウエスタンによりmakorin1に対する血清抗体の有無を解析した結果,血清makorin1抗体の陽性率は食道癌患者血清(47検体)では19%であり,健常者血清(42検体)では0%であった。このことから血清makorin1抗体は新規腫瘍マー力ーとして有用であると考えられた。血清makorin1抗体の有無は食道癌の分化度と正の相関を示したが、病期、予後その他の因子とは無関係であった。RT-PCR法ではmakorln1には多くのバリアントが存在することが示された。一方,makorin1の機能解析のため,ras-NIH3T3細胞にmakorin1 cDNAを導入し発現させたところ,細胞の形態は扁平で大きくなり、増殖が遅くなる等、正常細胞の形質を示した。即ち、makorin1はがん抑制活性を持つと推定された。makorin1高発現細胞ではp53タンパク質量が上昇しており、レポーターアッセイでもmakorin1によるp53転写活性の活性化が確認された。また,makorin1はring domainを持つことから,makorin1高発現細胞のユビキチン化を調べたところ、35kDaのタンパク質のユビキチン化が特異的に増加していることが判明した。これまでの以上のような結果から、makorii1は35kDaタンパク質のユビキチン化を促進してp53を活性化し、がん抑制に働く可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 文部科学省 21世紀COEプログラム 消化器扁平上皮癌の最先端多戦略治療拠点成果報告書 平成15年度〜19年度2008

    • 著者名/発表者名
      丹沢 秀樹、 瀧口 正樹、 日和佐 隆樹, 他
    • 総ページ数
      279
    • 出版者
      三陽工業株式会社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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