研究課題
基盤研究(C)
大動脈の下腸間膜動脈レベルでは外膜コラーゲン分子構造が未熟で加齢により波状構造が平坦化するとともに中膜コラーゲンの方向性が加齢により強くなった。腹部大動脈瘤ではこれらの変化に加えて及びコラーゲン密度の低下は顕著であり、腹部大動脈瘤はコラーゲンの質の変化により形成されることが推測された。しかし中膜コラーゲンは加齢により方向性が強くなるのに対して腹部大動脈瘤では方向性が失われ、コラーゲンtype I 占有率は加齢による上昇に反して腹部大動脈瘤では占有率が低下していることより、瘤形成及び増大には部位特異性や加齢性変化とは異なる要因の関与も示唆された。
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