研究課題/領域番号 |
19591485
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
栗田 信浩 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (30335814)
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研究分担者 |
高橋 章 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90304047)
島田 光生 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10216070)
西岡 将規 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (50398020)
吉川 幸造 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (80448331)
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キーワード | バクテリアルトランスロケーション / SIRS / 敗血症 / タイトジャンクション / パラセルラールート |
研究概要 |
【目的】腸管粘膜integrityを検討してBacterial Transloation(BT)に対する臨床応用可能な新しいモニタリング法と予防法を開発する。 【方法】(1)Wistar系雄性ラットを絶食コントロール群、DKT投与群に分け、BTの発症、炎症性サイトカイン、病理組織変化、apoptosisに対する検討を行った。(2)Wistar系雄性ラットをコントロール群、CPT-11投与群、大建中湯(DKT)投与群に分け、病理組織変化、apoptosis、炎症性サイトカインに対する検討を行った。(3)Wistar系雄性ラットをコントロール群、CPT-11投与群に分け、下痢・体重変化、病理組織変化、炎症性サイトカイン、腸管電気抵抗,Tight junction(TJ)タンパク(Claudin-1,0ccludin,ZO-1)、TJ mRNAに対する検討 をおこなった。 【結果】(1)絶食によりBTの発症、炎症性サイトカインの上昇、腸管粘膜障害、apoptosisをみとめ、DKTの投与による予防効果をみとめた。(2)CPT-11投与群で、腸管粘膜障害、apoptosis、炎症性サイトカインの上昇を認め、DKT投与群で予防効果を認めた。(3)CPT-11投与群で、下痢・体重減少、腸管粘膜障害、炎症性サイトカインの上昇、小腸電気抵抗上昇、大腸電気抵抗低下、TJタンパク発現減、Claudin-1mRNAの上昇、Occludin mRNAの低下を認めた。 【結論】絶食によりBTの発症、CPT-11投与により腸管粘膜障害、炎症、電気抵抗の変化、TJタンパク発現の減弱、mRNAの変化が確認され、DKTによるBT、腸管粘膜障害、炎症、apoptosisの予防効果が確認された。
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