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2007 年度 実績報告書

脂肪由来幹細胞の肝細胞特異的分化誘導における微小重力環境の影響

研究課題

研究課題/領域番号 19591492
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

山田 高嗣  奈良県立医科大学, 附属病院, 医員 (20316061)

キーワード脂肪由来幹細胞 / 肝細胞 / 分化誘導 / 微小重力
研究概要

近年、脂肪組織にも骨髓由来の間葉系幹細胞と同様の細胞群が存在することが報告され、より簡便な細胞供給源として期待されつつある。現在、ヒトの脂肪由来幹細胞は脂肪、骨、軟骨、筋肉(骨格筋、心筋)、血管など様々な細胞に分化することが報告されている。そこで私は、安全かつ簡単に採取できる脂肪細胞に着目し、いままでの私のES細胞および骨髓幹細胞を用いた臟器分化誘導の技術・実績を基礎に、脂肪由来幹細胞からの肝細胞特異的分化誘導の研究を計画した。脂肪由来幹細胞は細胞は多分化能を有する一方で、筋肉や骨、軟骨などの中胚葉系細胞には分化しやすいが、中胚葉系以外の細胞には分化しにくいという欠点があるため、従来の培養方法では肝細胞への分化誘導の特異性の面で十分に満足の得られるものではないと考えられる。そこで、私は、脂肪由来幹細胞の肝細胞的分化誘導には、中胚葉系(筋肉、骨、軟骨など)細胞への分化を抑制し、相対的に肝細胞への分化を促すためい、「重力除去」が重要な役割を果たすのではないかと考え、本研究では、微小重力模擬装置(3Dクリノスタット)を用いた研究を計画した。本研究の準備研究のために、我々はES細胞を用いた臓器分化誘導に関する研究を行く、ES細胞から神経堤細胞および腸管神経を分化誘導することに成功し、この成果を日本小児外科学会で発表した。発生学的に、肝臓は腸管から発生することを考えると、この成果は、本研究の肝細胞分化誘導という命題にとって非常に価値あるものと考えられた。今後、これらの知見をもとに、脂肪由来幹細胞の肝細胞特異的分化誘導における微小重力環境の影響について研究をすすめていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ES細胞から臓器を分化誘導する-蠕動運動する腸管をつくる-2007

    • 著者名/発表者名
      山田 高嗣
    • 学会等名
      第44回日本小児外科学会学術集会
    • 発表場所
      東京・京王プラザホテル
    • 年月日
      2007-06-02

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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