研究課題/領域番号 |
19591493
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
岩橋 誠 和歌山県立医科大学, 第二外科, 講師 (70244738)
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研究分担者 |
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
中森 幹人 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10322372)
中村 公紀 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (80364090)
松田 健司 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30398458)
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キーワード | 癌 / 外科 / 免疫 / 遺伝子 / サイトカイン |
研究概要 |
【目的】本研究はヒト癌組織において、IL-23により誘導されるIL-17を中心とする炎症反応と免疫応答との関連を検討し、その制御を行うことにより進行消化器癌の癌免疫療法の有効性を高めることを究極の目的とした。【対象と方法】当科にて手術を施行した胃癌62症例を対象に正常および腫瘍組織よりTotal RNAを抽出した。LightCyclerを用いてIL-17 mRNA、IL-23 mRNA、GAPDH mRNAの発現をreal-time RT-PCR法により定量した。定量に際しては人工RNAを作製し、これを標準としコピー数で定量し、GAPDHとの発現比にて解析した。病理組織標本においてCD34陽性細胞数、好中球浸潤数を画像解析ソフトにて定量的に評価した。【結果】IL-17mRNA、IL-23mRNAの発現は正常組織に比して腫瘍組織で有意に高発現であった(P<0.0005)。また、両者には正の相関関係を認めた(r=0.505、p=0.0002)。IL-17mRNAの発現は深達度、stageの進行に伴って有意に高発現であった。腫瘍局所でのIL-17mRNAの高発現群は低発現群に比べ有意にリンパ節転移の頻度が高かった(P<0.05)。IL-17mRNA高発現群ではCD34陽性T細胞および好中球浸潤数が低発現群より高かった(p<.005)。【考察・結語】腫瘍局所でのIL-17の発現を抑制することで腫瘍の増大、進展を制御できる可能性が示唆された。
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