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2007 年度 実績報告書

^<13>C標識化合物を用いた呼気テストによる抗癌剤投与の副作用予測と抗癌効果予測

研究課題

研究課題/領域番号 19591498
研究機関日本大学

研究代表者

石井 敬基  日本大学, 医学部, 講師 (20246870)

研究分担者 高橋 泰夫  日本大学, 医学部, 助教 (30339329)
浅井 聰  日本大学, 医学部, 准教授 (80231108)
高山 忠利  日本大学, 医学部, 教授 (30280944)
キーワード呼気テスト / 抗癌剤 / 13C
研究概要

背景と目的:S-1の成分であるテガフールから5-FUへの変換にCYP2A6遺伝子多型が関与し、5-FUの代謝にはDihydropyrimidine Dehydrogenase(DPD)活性を抑制するギメラシルが重要である。13Curacil呼気テスト(UrBT)がDPD活性の指標であることが報告されており、CYP2A6遺伝子多型解析結果とUrBTの結果からS1の効果が予測可能であるかを検討した。
対象と方法:胃癌12例、大腸癌11例、膵臓癌2例(計25例)の進行再発症例を対象とし、S1を40mg/m^2を朝・夕投与した。CR+PR13例(CR:2例、PR:11例)とPD:11例のCYP2A6遺伝子多型(1アレルの変異VS両アレルの変異)、UrBTの結果、S1内服後の血清FT,5FU濃度について検討した。UrBTは2-^<13>C-Uraci1を2mg/kgを内服し、S1初回内服前と初回内服3時間後の2回施行し、60分までの13CO_2増加率(Σ60)で評価した。
結果:1)CR+PRとPDの間に単変量解析で有意差を認めたのは、*1/*Xのアレルの有無、内服後のΣ60、内服3時間後の血清5FU濃度であり、多変量解析で有意差を認めたのは内服後Σ60であった(P=0.042)。2)内服3時間後の血清5FU濃度と内服後Σ60の相関は-0.40(p=0.045)3)内服後Σ60の抗癌効果の有りに対する受動者動作特性曲線(ROC curve)の曲線下面積は、0.782(p=0.023)であった。4)内服後Σ60のcut off値を48%とした時の抗癌効果の有りに対する感度は76.9%、特異度83.3%、尤度比4.61、陽性的中率83.3%であった。
結論:S1内服後のUrBTの結果は血清5FU濃度との関連が高く、UrBTの結果でS1の抗癌効果が予測できる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 2-^<13>C-Uracil Breath TestでTS-1内服後の白血球減少予測は可能か?2007

    • 著者名/発表者名
      石井敬基
    • 学会等名
      第22回13C医学応用研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-10-28

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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