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2007 年度 実績報告書

新規直接検出法による乳癌末梢血遊離癌細胞同定と遊離細胞の生物学的分析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591500
研究機関北海道大学

研究代表者

高橋 將人  北海道大学, 北海道大学病院, 助教 (50374343)

研究分担者 高橋 弘昌  北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (30226881)
細田 充主  北海道大学, 大学病院, 医員 (40443931)
藤堂 省  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60136463)
中西 一彰  北海道大学, 大学院・医学研究科, 特任助教 (80374338)
キーワード乳癌 / ISET / HER2 / FISH / 遺伝子解析
研究概要

原発巣より血中に遊離した乳癌細胞を同定する方法としては、過去に免疫染色やRT-PCRなどいろいろなものが提唱されてきたが、癌細胞を間接的に同定するものである。今回我々は、本邦で初めて癌細胞を直接同定する方法として、ISETのシステムを確立する研究を開始した。
まず、 ISETシステムの感度を測定するために、乳癌細胞株6株を用いて、PBS中に直接これらの細胞の数を測定して注入し、ISETシステムでどの程度その細胞を捕らえられるかどうかを調べた。PBS中に癌細胞を混入しなかったものは全例ISETで癌細胞が同定されなかった。乳癌細胞株をPBS1ml中に1個注入した場合、75%の確率(12/16)で乳癌細胞が同定された。3個注入したものは93.8%(15/16)、5個注入したものは100%(16/16)同定可能であった。次にISET上でどうていされた細胞が目的の細胞であるかどうかを確認するために、HER2過剰発現している乳癌細胞SKBR3についてFilter上より細胞を抽出し、Real time RT-PCRおよびFISHにてHER2の過剰発現を確認した。また、p53の変異が確認されているT47Dについては、Filter上よりDNAを抽出しcodon194がCTT(Leu)からTTT(Phe)に変異していることがわかった。
したがって、ISETシステムでは、1ml中に数個しか乳癌細胞がなくても直接検出することが可能で、さらに検出した細胞は、複数の方法で確実に乳癌細胞であることを証明できた。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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