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2008 年度 実績報告書

乳癌抗体療法の臨床効果における免疫学的検討ー併用免疫細胞療法有効性についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 19591524
研究機関久留米大学

研究代表者

関 直子  久留米大学, 医学部, 助教 (40226634)

研究分担者 唐 宇飛  久留米大学, 医学部, 助教 (60268901)
藤井 輝彦  久留米大学, 医学部, 准教授 (50199288)
キーワード癌 / 免疫学
研究概要

HRE2陽性難治性(再発性)乳癌症例に対し、局所細胞免疫療法とTrastuzumab併用による第I/II相臨床試験を施行し、臨床的に重篤な副作用なく奏効例を得た。同併用療法を含めたTrastuzumabの宿主免疫系を介した作用機序について解析する目的で、in vitroにおいて健常人または乳癌患者末梢血単球からIL4, GM-CSFを用いた通法により誘導し、Trastuzumab添加HER2抗原により成熟させ得られたDCの解析を行った。Trastuzumab添加によって得られたDCは非添加例に比し、有意なIL-12p70の産生増加、更にIL-23の増加、IL-10の産生低下が認められた。同Trastuzumab添加により誘導されたDCは、非添加例に比しHER2ペプタイド認識CTLの誘導能が有意に高いことも示されており、TrastuzumabはDCを介した抗腫瘍細胞性免疫の誘導に効果的に働くことが示唆され、細胞免疫療法との併用による相加・相乗的治療効果が期待された(現在投稿準備中)。
現在Trastuzumab治療患者(HLA-A2,-A24症例)の末梢血を用いた経時的腫瘍抗原特異的CTL precourser asayを行い、治療成績との相関についての検討を行っている。今後引き続きTrastuzumab・細胞免疫療法併用症例を含めた末梢血、組織切片等の臨床検体を用いた免疫学的検討を行い、臨床的パラメーターとの相関性について統計学的検討を行っていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Strategy to Augment the Efficacy of Immunotherapy For Refractory Breast Cancer : a Pilot Clinical Study of Adoptive Cell Therapy Combined with Trastuzumab2008

    • 著者名/発表者名
      Naoko Seki
    • 学会等名
      AACR Special Conference - Tumor Immunology : New Perspectives conference
    • 発表場所
      Miami, FL, U.S.A.
    • 年月日
      2008-12-03
  • [学会発表] Trastuzumabにより誘導される腫瘍特異的細胞性免疫2008

    • 著者名/発表者名
      関 直子
    • 学会等名
      第29回癌免疫外科研究会・ワークショップ
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-06-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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