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2008 年度 実績報告書

鏡視下手術用トロッカー挿入のシミュレーション・トレーニング・システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19591539
研究機関名古屋大学

研究代表者

藤原 道隆  名古屋大学, 医学部, 寄附講座准教授 (70378222)

研究分担者 小寺 泰弘  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10345879)
中尾 昭公  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70167542)
キーワード腹腔鏡下手術 / トロッカー挿入 / バーチャル・リアリティ / シミュレーション・トレーニング / シミュレータ
研究概要

腹部の低侵襲手術(腹腔鏡下手術)手技の中で,合併症が深刻な結果をもたらすという意味で重要なものに,最初に腹腔内にアクセスする第1トロッカー挿入手技がある.トロッカーによる腹腔内臓器損傷事故は以前より報告されており,訓練法の開発が重要であるが,これまで有効な訓練法が無かった.われわれは患者を練習台にせずに実際的な訓練が行えるバーチャル・リアリティ(VR)・シミュレータの開発を行った.
安全で迅速なオプティカル法のVRシミュレーションを行うシステムとして,腹壁穿刺力の反力を提示する機構と,内視鏡画像を提示する機構を開発した.反力提示は,ジンバル機構とパンタグラフ機構を組み合わせた4自由度構成で,パンタグラフ機構部分にはサーボモータと台形ねじを用い,トロッカー先端の上下方向の位置を制御し,パンタグラフ機構上部にはジンバル機構とエンコーダ,ジンバル機構の根本にカセンサが装備され,トロッカー挿入時の姿勢および回転,穿刺力が計測される.また,実際の内視鏡画像から編集した画像をトロッカー操作に連動してモニターに提示するシステムを開発した.一方,学内倫理委員会の承認を得て,実際の手術時におけるトロッカー挿入時の穿刺力を測定した.このデータをもとにVRシミュレータを製作した.
外科医師により試用を行って実用に耐えるシステムであるか検討中であるが,これは,世界初のトロッカー穿刺VRシミュレータであり,より安全な医療をめざす上で重要なトレーニング機器となると考えられる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Measurement of Trocar Inserting Motion for Endoscopic Surgery and Development of Force Feedback Device for Training System2008

    • 著者名/発表者名
      Masamichi Sakaguchi, Hiroki Hidaka, Jumpei Arata, Hideo Fujimoto, Michitaka Fujiwara, Takuya Watanabe, Akimasa Nakao
    • 雑誌名

      The 5th Int. Conf. on Ubiquitous Robots and Ambient Intelligence (URAI 2008)

      ページ: 643-646

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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