• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

大腸浸潤癌マウスモデルの作製

研究課題

研究課題/領域番号 19591544
研究機関広島大学

研究代表者

桧井 孝夫  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 寄附講座講師 (10444689)

キーワード大腸癌 / マウスモデル
研究概要

研究期間の2年目である本年度は、私共が作製した大腸上皮細胞特異的ノックアウトマウスの標準モデルの確立と、それを改良した新規モデルの作製に取り組んだ。(1)標準モデルについては、学内の遺伝子組み換え生物の使用許可を受けた後、凍結受精卵から成人マウスへ戻して継代可能であることを確認後、凍結受精卵を再度作製しバックアップした。マウスの尾から染色体DMを抽出しPCR法によって遺伝子型を調べ、CDX2P-CreとApc-loxPの両方の相同遺伝子をもつ実験マウスと対象マウスを比較したところ、実験マウスでの腫瘍発生の程度や期間などが確認でき、このモデルの再現性を確認した。また、これら標準マウスモデルに高脂肪の食餌を与えて通常の飼料と比較したところ通常の飼料では腫瘍の発生率が低く、高脂肪食での研究、評価が必要であることがわかった。今後、この標準モデルをスタンダードとして、薬剤や食餌などが大腸癌発生に与える影響の検討を開始することが可能となった。(2)私共が確立したもう一つの大腸進行癌モデルは大腸上皮細胞特異的、遺伝子発現誘導型モデルについても、プロトタイプができた。Cre遺伝子の第1コドンと第2コドンの間に19-22個のグアニン塩基の繰り返し構造を挿入して遺伝子の発現をマイクロサテライト不安定性に依存して遺伝子発現の制御がマウスの大腸上皮細胞でも可能であることが本研究でわかった。さらに挿入するグアニン塩基の数やトランスジーンのコピー数を調節して、新しいトランスジェニックマウスが作製されてきており、遺伝子改変を行うためのトランスジーンの調整が終了した。今回の大腸進行癌マウスモデルの確立により、これを応用した遠隔転移をもつ新規モデルを作製することが可能となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 大腸癌の遺伝子レベルでの解明と分子標的治療へのとりくみ2008

    • 著者名/発表者名
      檜井孝夫
    • 学会等名
      第109回、日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      長崎市
    • 年月日
      2008-05-16

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi