研究課題
1)臨床検体の検討EGFRに結合し、EGFRを活性化する増殖因子(リガンド)には、EGF、TGFa、Amphiregulin、HB-EGF,Betacellulin、Epiregulin、Epigenの7種類が知られている。まず、本年度は細胞株と臨床検体を用いて、定量的RT-PCRで胃癌におけるそれらリガンドの発現状況を観察した。細胞株では7つのうち、HB-EGFが高発現しており、臨床検体では、Amphiregulin等が高発現していた。臨床検体の結果の相違から、転移巣や播種巣のような株化しやすい部位ではHB-EGFが高発現していることが予想される。2)細胞株での検討EGFRの増殖因子シグナルとして、PTEN/PI3K/AKTシグナル伝達経路についても検討を行なった。PTENの発現ベクターと、Dominant negative(DN)PTENの発現ベクターを胃癌に導入したところ、Dominant negative(DN)PTENを導入した株で細胞増殖能や、浸潤能の増加を検出できた。また、AKTのリン酸化も確認された。胃癌ではPTENの異常によりAKTが活性化されることを以前から報告しており、その結果がvitroで証明された形となった。
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