研究課題/領域番号 |
19591548
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
石神 純也 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (90325803)
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研究分担者 |
上之園 芳一 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60398279)
大脇 哲洋 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 特任教授 (50322318)
夏越 祥次 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (70237577)
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キーワード | 微小リンパ節転移 / 抗腫瘍免疫 / Thl / Th2バランス |
研究概要 |
1)胃癌におけるケモカイン、ケモカインレセプターの発現に関する研究 リンパ球の遊走に関連するケモカイン・ケモカインレセプターの発現が胃癌で発現していることが報告されており、腫瘍免疫の観点からCCR7、 CXCL12の腫瘍発現を免疫組織学的に検討した。とくにCXCL12の腫瘍発現は腫瘍壁深達度、リンパ節転移と有意の関連性をもち、術後生存について多変量解析を行った結果、独立した予後因子であることを欧文で報告した。(Hepatogastroenterology, Ann Surgical Oncol) 2)センチネルリンパ節のヘルパーT細胞機能に関する研究 乳癌のセンチネルリンパ節をRI法で同定し、3カラーフローサイトメーターにてTh1/Th2バランスを測定した結果、非センチネルリンパ節に比較してセンチネルリンパ節では有意にバランスの低下が認められ、腫瘍長径の小さな、リンパ節転移のない症例でTh1/Th2バランスが高いことを報告した(Oncology reports) 3)微小リンパ節転移モデルの作成と微小転移の動向に関する研究 微小リンパ節転移モデルの作成を、マウスC57BL,メラノーマ細胞B16F1を用いて行っている。腫瘍は2-3週間後に所属リンパ節転移を形成し、遠隔転移を形成することなく、腫瘍の増大が認められ、リンパ節転移モデルとして腫瘍細胞のマーカーとして抗ヒトメラノーマ抗原、サイトケラチンを使用したが、有意なマーカーとなりえず、現在GFPをウイルスベクターにて遺伝子導入し、GFP発現するB16F1を作成中である。
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