研究概要 |
動物および臨床検体を用いた実験の結果,悪性腫瘍の治療では腫瘍増大を抑えると同時に転移抑制を考慮した治療,つまり血管新生とリンパ管新生の両者を標的とした治療が必要であることが明らかになった.またリンパ節転移のみならず,微小転移にもリンパ管新生が関与していること,癌幹細胞マーカーや一部のケモカインもリンパ節転移と関連があることが示された.癌治療を行う上でリンパ管新生および血管新生を標的とすることは臨床上も現実的であり,標的分子としてVEGF-D, VEGFR-2, VEGFR-3が有用であることが示された.
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