胃癌の発生と進展における癌幹細胞の意義

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19591551
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 消化器外科学
• 研究機関: 静岡県立静岡がんセンター(研究所) (2008); 福島県立医科大学 (2007)
• 研究代表者: 寺島 雅典 静岡県立静岡がんセンター(研究所), 胃外科, 部長 (40197794)
• 研究分担者: 後藤 満一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50162160) ; 木暮 道彦 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90264548) ; 星野 豊 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (30295414) ; 大須賀 文彦 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80404870) ; 樫村 省吾 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (80398346) ; 望月 徹 静岡県立静岡がんセンター, その他部局, 研究員 (00117780) ; 大島 啓一 静岡県立静岡がんセンター, その他部局, 研究員 (10399587)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 胃癌 / 癌幹細胞 / 細胞増殖 / sHH / PTCH-1

研究概要

近年、固形癌においても癌幹細胞が存在する可能性が指摘されているが、ヒト胃癌では未だ同定されていない。
そこで、本研究では、胃癌において癌幹細胞を同定しその意義を明らかにする事を目的とした。まず始めに、幹細胞としての特質の一つであるソニックヘッジホグ(SHH)経路に関連する分子の発現と臨床病理学的因子との関連について検討した。
その結果、SHHは分化型の胃癌で強い発現を認めた。
また分化型の胃癌においては、SHHと結合するpatched-1 (PTCH1)発現の強い症例では生存期間の短縮が認められた。
従って、PTCH1は胃癌において重要な予後予測因子となる事が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] An improved rapid quantitative detection and identification method for a wide range of fungi (2009)
  • 著者名/発表者名: Soeta N, Terashima M, Gotoh M, Mori S, Nishiyama K, Ishioka K, Kaneko H, Suzutani T
  • 雑誌名: J Med Microbiol ページ: (掲載予定)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression of tight-junction-associated proteins in human gastric cancer: downregulation of claudin-4 correlates with tumor aggressiveness and survival (2009)
  • 著者名/発表者名: Ohtani S, Terashima M, Satoh J, Soeta N, Saze Z, Kashimura S, Ohsuka F, Hoshino Y, Kogure M, Gotoh M
  • 雑誌名: Gastric Cancer 12 ページ: 43-51
  • 査読あり
• [雑誌論文] Prognostic role of immunosuppressive acidic protein in patients with esophageal cancer (2008)
  • 著者名/発表者名: Kogure M, Kashimura S, Matsuyama S, Ohtani S, Saze Z, Odashima Y, Saitoh T, Soeta N, Osuka F, Hoshino Y, Saito T, Terashima S, Terashima M, Gotoh M
  • 雑誌名: Dis Esophagus 21 ページ: 214--219
  • 査読あり
• [雑誌論文] フッ化ピリミジンと遺伝子多型 (2008)
  • 著者名/発表者名: 寺島雅典
  • 雑誌名: 癌と化学療法 35 ページ: 1101-1104
  • 査読あり
• [雑誌論文] Ornithine decarboxylase activity as a prognostic marker for colorectal cancer (2007)
  • 著者名/発表者名: Hoshino Y, Terashima S, Teranishi Y, Terashima M, Kogure M, Saitoh T, Osuka F, Kashimura S, Saze Z, Gotoh M
  • 雑誌名: Fukushima J Med Sci 53 ページ: 1-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] Phase I/II study of irinotecan (CPT-11) and S-1 in the treatment of advanced gastric cancer (2007)
  • 著者名/発表者名: Katsube T, Ogawa K, Ichikawa W, Fujii M, Tokunaga A, Takagi Y, Kochi M, Hayashi K, Kubota T, Aiba K, Arai K, Terashima M, Kitajima M
  • 雑誌名: Anticancer Drugs 18 ページ: 605-610
  • 査読あり
• [雑誌論文] 欧米とわが国における標準治療の違い (2004)
  • 著者名/発表者名: 寺島雅典
  • 雑誌名: 癌と化学療法 34 ページ: 694-699
  • 査読あり
• [学会発表] 胃癌におけるSonic hedgehog pathway活性化の臨床病理学的検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐瀬善一郎、寺島雅典
  • 学会等名: 第67回日本癌学会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2008-10-28
• [学会発表] 胃癌におけるsonic hedgehog pathwayの臨床的意義 (2007)
  • 著者名/発表者名: 佐瀬前一郎、寺島雅典
  • 学会等名: 第66回日本癌学会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2007-10-05
• [図書] 胃がん診療と化学療法(分担執筆) (2008)
  • 著者名/発表者名: 寺島雅典
  • 総ページ数: 207
  • 出版者: ヴァンメディカル
• [図書] 消化器がん化学療法(分担執筆) (2008)
  • 著者名/発表者名: 寺島雅典
  • 総ページ数: 316
  • 出版者: 日本メディカルセンター