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2010 年度 実績報告書

胃癌術後のQOLの改善と医療費抑制についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591553
研究機関横浜市立大学

研究代表者

利野 靖  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50254206)

研究分担者 今田 敏夫  横浜市立大学, 附属病院, 教授 (50168514)
湯川 寛夫  横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (40336558)
キーワード胃癌術後 / ビタミン / 胃術後障害 / 医療費抑制
研究概要

われわれはこれまでに「胃癌術後の約20%の症例でビタミンEが低下しており、特に術後7年以上の長期経過症例や食物が十二指腸を通過しない再建術式でビタミンEの低下が有意であり、めまい等の神経症状も見られること。ビタミンE投与により神経症状は改善すること。胃癌術後の不定愁訴の原因としてビタミンEの低下が考えられた。」と報告してきた。そこで術前、術後のビタミンの変化を検討することとした。
対象と方法;Stage II以下の胃癌症例、13例(男8例、女5例、平均年齢;73.0歳、術式;幽門側胃切除術Billroth-I法再建6例、幽門側胃切除術Roux-Y再建(RY)1例、胃全摘術RY6例。血中ビタミンA,E,B12,T-Chol,TG,TP,Alb,WBC,RBC,Hb,Hct,Plt,BMIを測定した。
結果;術後1年までに13例中4例(30.8%)に血中ビタミンE値の低下があった。術式では幽門側胃切除術RY1例、胃全摘術RY3例であった。胃全摘術RY4例でビタミンB12の低下を認めた。
考察;長期の栄養面だけでなく早期から十二指腸を食物が通過する術式と通過しない術式では早期からビタミンB12だけでなくビタミンEの障害がみられるようになり、長期経過で不定愁訴につながっていく可能性が示唆された。胃癌の手術後ビタミンB12だけでなくビタミンEのサポートも必要と考えられた。
現在症例数を20例、増やして検査を継続中。また動物実験でもビタミンEのデータを解析したところ、胃全摘術後のラットでビタミンEの低下が著明になった。
上記については2011年、国際胃癌学会と日本外科学会で報告予定。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 胃癌術後にはビタミンB 12以外のビタミンサポートが必要か?2010

    • 著者名/発表者名
      利野靖, 他
    • 学会等名
      第48回日本癌治療学会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都)
    • 年月日
      2010-10-28
  • [学会発表] われわれが腹腔鏡補助下幽門側胃切除術での再建をRoux-Y再建ではなくBillroth-I法再建を選択する理由について2010

    • 著者名/発表者名
      利野靖, 他
    • 学会等名
      第110回日本外科学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知)
    • 年月日
      2010-04-08
  • [備考]

    • URL

      http://www.first-surgery.jp/disease/img/nst.pdf

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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