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2007 年度 実績報告書

潰瘍性大腸炎に対する新しい遺伝子デリバリーシステムを用いたBcl-XL遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 19591557
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

小山 文一  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (40316063)

キーワードアデノウイルス・キトサン複合体 / 潰瘍性大腸炎 / DSS腸炎 / Bcl-XL / アデノウイルスベクター / キトサン
研究概要

本研究では、マウス潰瘍性大腸炎モデルであるDSS腸炎に、Bcl-XLアデノウイルス・キトサン複合体を経口あるいは注腸投与し、DSS腸炎の発症予防・治療効果を検討する。平成19年度は、lacZアデノウイルス・キトサン複合体を作製し、lacZアデノウイルス・キトサン複合体の経口あるいは注腸投与にてマウスにおける腸管ならびに各臓器における遺伝子発現性を検討した。
lacZアデノウイルスベクターを精製し、フリーズドライ製法にて粉末化した。酢酸を用いてキトサン溶液を作製し、粉末化したlacZアデノウイルスベクターを加え、凍結乾燥させた。さらにメタノール溶媒中で無水酢酸にてアセチル化を行い、再度凍結乾燥させ、アデノウイルス・キトサン複合体を作製した。C57/BL6マウスに、lacZアデノウイルス・キトサン複合体を経口あるいは注腸投与し、X-gal染色にて、lacZの発現性を検討した。経口投与では、胃にごく微量な遺伝子発現が見られたが、小腸・大腸では遺伝子発現は認められなかった。注腸投与では、大腸にごく微量な遺伝子発現が見られたが、アデノウイルスベクターの注腸投与に比較すると、遺伝子発現の程度は有意に低かった。アデノウイルスベクターの粉末化、キトサン溶液への溶解中、アデノウイルス・キトサン複合体の凍結乾燥化、アセチル化、あるいは再度の凍結乾燥化の過程のいずれかで、アデノウイルスベクターの力価の減弱が生じている可能性が高く、現在、改良中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Bcl-XL遺伝子治療による放射線腸炎の予防2007

    • 著者名/発表者名
      内本 和晃、小山 文一、中島 祥介
    • 学会等名
      第49回日本消化器病学会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル
    • 年月日
      2007-10-19

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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