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2007 年度 実績報告書

消化器癌で高率に発現している分子マーカーを標的とした新しい次世代型DDSの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19591563
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

長谷川 博俊  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (00218455)

キーワードdrug delivery system / MPC polymer / 抗EGFR抗体
研究概要

EGFR過剰発現の癌に対して選択的に高濃度の抗癌剤を送り込むためにpaclitaxel封入抗EGFR抗体結合ナノ粒子(2-methacryloyloxyethyl phosphorylcholine polymer)による殺細胞効果と抗腫瘍効果を検討することを研究の目的とした。方法として、In vitroではEGFR過剰発現細胞株A431と非発現株H69を用いて、抗EGFR抗体(マウスモノクローナル抗体:528)の有無による殺細胞効果をMTT assay法にて比較検討した。In vivoではA431とH69を背部皮下に移植したBALB/Cヌードマウスを用いて、ナノ粒子における抗EGFR抗体の有無による抗腫瘍効果を検討した。その結果としてIn vitroではナノ粒子単独、抗EGFR抗体単独ではA431、H69には殺細胞効果はなかった。A431ではpachtaxel単独群では10ng/mlでIC50となったが、抗EGFR抗体結合群では約3.45ng/mlと低用量のpaclitaxelでIC50を得ることができた。H69ではpachtaxel単独群・抗EGFR抗体結合群・抗体非結合群の間では殺細胞効果に差を認めなかった。In vivoではA431移植ヌードマウス群では抗EGFR抗体結合群と抗体非結合群で、抗腫瘍効果に有意差を認めたが、H69移植ヌードマウス群では抗EGFR抗体結合群と抗体非結合群で、抗腫瘍効果に有意差を認めなかった。以上の結果から抗EGFR抗体結合ナノ粒子はEGFR過剰発現の癌に対して優れた殺細胞効果と抗腫瘍効果を認め、有効なdrug delivery systemの開発が期待できると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Paclitaxel封入抗EGFR抗体結合ナノ粒子による殺細胞効果と抗腫瘍効果の検討2007

    • 著者名/発表者名
      今井 俊, 長谷川 博俊
    • 学会等名
      日本外科学会
    • 発表場所
      大阪国際展示場
    • 年月日
      2007-04-13

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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