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2008 年度 実績報告書

胃癌再発抑制の新しい戦略-治癒手術後潜在再発に対する抗癌剤効果予測-

研究課題

研究課題/領域番号 19591569
研究機関金沢医科大学

研究代表者

小坂 健夫  金沢医科大学, 医学部, 教授 (30186663)

キーワード胃癌 / 化学療法 / 予後因子 / 5-FU代謝酵素
研究概要

(1)残胃癌の個別化治療の可能性について検討した。対象は10年以上の間隔がある切除残胃癌50例。T2からN転移が高率で、B1では胃周囲から腹腔動脈周囲への転移が、B2では空腸間膜からSMA周囲への転移が優位な傾向だった。T1は全例NOで予後良好であることから縮小治療の適応である。T2ではN(+)が63%を占めるがN3はなく、D2・D3によって71%の5YSが得られ、積極的な外科治療の適応と考えられた。T3・T4ではN2・N3への転移も高率な上にMSTも7〜9月ときわめて短く、化学療法を中心とした集学的治療を考慮すべきである。化学療法の詳細との関連は不明である。
(2)再発進行胃がんホルマリン固定パラフィン包埋標本からtotal RNAを抽出し、10種の抗がん剤感受性関連因子(TS,DPD,TP,FPGS,GGH,DHFR,ERCC1,Topo1,EGFR,VEGF)のmRNA及び対照としてβ-Actin mRNAの発現量を定量した。それより得られたデータを解析し、腫瘍部位、患者背景諸因子、病理学的諸因子、予後情報等、従来の診療情報毎にその分布を調査する。主要評価項目は抗腫瘍効果(奏効率)、薬物有害反応(発現頻度とその程度)、副次的評価項目は無増悪生存期間(PFS:Progression-free survival)、治療成功期間(TTF:Time to failure)、後治療(2nd line)移行率、全生存期間(OS:Overall survival)としている。現在観察期間中であり、関連は不明である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 深達度と再建法からみた残胃癌治療の個別化2008

    • 著者名/発表者名
      小坂健夫、他
    • 学会等名
      第108回日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2008-05-16

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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