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2008 年度 実績報告書

慢性腎不全下における肝切除後肝再生のメカニズムについて

研究課題

研究課題/領域番号 19591582
研究機関名古屋大学

研究代表者

西尾 秀樹  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30345897)

研究分担者 安部 哲也  名古屋大学, 愛知県がんセンター・胸部外科部, 医長 (90378092)
横山 幸浩  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (80378091)
梛野 正人  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20237564)
キーワードエストロゲン / セロトニン / 門脈結紮
研究概要

肝切除後の肝再生においてはエストロゲンの関与を示唆する報告がみられる。また近年、血小板由来のセロトニンが肝再生を促進するという報告がされ、肝再生因子の新たな発見として注目されている。今回我々は雄ラットを用いた門脈枝結紮モデル(portal vein branch ligation; PBL)で門脈枝結紮術後の肝再生におけるエストロゲンおよびセロトニンの役割について検討した。Wister雌ラット(220〜250g)を用いて両側卵巣摘出(OVx)2週間後にPBLを施行し、同時にエストロゲン補充療法を行う群(Estradiol群)と行わない群(Vehicle群)を作成し、PBL後の血漿中エストラジオールレベル、肝再生率を測定し、さらに再生肝における肝再生関連遺伝子およびセロトニンレセプターの発現をリアルタイムRT-PCRにて解析した。体重あたりの再生肝重量は、PBL後1、2、7日目のすべての時点においてEstradiol群はVehicle群に比べて有意に高かった。また、再生肝組織におけるTNF-α,HGFなどの肝再生関連遺伝子の発現をリアルタイムRT-PCRにて評価すると、Vehicle群に比べてEstradiol群で有意に高かった。さらに、7日目の再生肝組織におけるセロトニンレセプター2a(Htr 2a)の発現もVehicle群に比べてEstradiol群で有意に高く、エストロゲン補充療法によるPBL後の肝再生促進のメカニズムのひとつに、セロトニンレセプターのupregulationを介することが示唆された。門脈枝結紮術後の肝再生においてエストロゲンは肝再生を促進させる作用を示し、臨床での門脈枝塞栓術におけるエストロゲン補充療法の可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] ESTROGEN PROMOTES HEPATIC REGENERATION VIA ACTIVATING SEROTONIN SIGNAL2009

    • 著者名/発表者名
      Tomomi Kitagawa
    • 雑誌名

      Shock (In press)

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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