研究課題/領域番号 |
19591591
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
花崎 和弘 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (30240790)
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研究分担者 |
岡林 雄大 高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (10363285)
前田 広道 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (20437734)
西森 功 高知大学, 教育研究部医療学系, 准教授 (30237747)
上原 良雄 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (60346723)
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キーワード | 人工膵臓 |
研究概要 |
研究計画予定通りに2つの前向き比較試験を実施し、その成果を学会発表し、論文化した。 (1)肝切除が施行され、周術期血糖管理が人工膵臓を用いて行われた人工膵臓群(目標血糖値80-110mg/dl)とスライディング・スケール法を用いて行われたコントロール群(目標血糖値150-200mg/dl)との前向き比較試験が行われた。2群間の背景因子に有意差はなかった。人工膵臓群はコントロール群に比べて術後のsurgical site infection(SSI)が有意に抑制されただけでなく、術後入院期間の短縮と入院コスト削減に寄与することが明らかとなった。本研究成果は国際学会だけでなく国内学会でも主題発表として採択された。現在Diabetes Care誌に投稿した後のrevise中である。 (2)膵切除が施行され、周術期血糖管理が人工膵臓を用いて行われた人工膵臓群(目標血糖値80-110mg/dl)とスライディング・スケール法を用いて行われたコントロール群(目標血糖値150-200mg/dl)との前向き比較試験が行われた。2群間の背景因子に有意差はなかった。人工膵臓群はコントロール群に比べて術後のsurgical site infection(SSI)が有意に抑制された。本研究成果は国際学会だけでなく国内学会でも主題発表された。また2009年Arch Surg誌にも採択され、現在印刷中である。 (3)これまで200例以上の消化器外科手術周術期に人工膵臓を用いた厳密な血糖管理(強化インスリン療法と同じの目標血糖値80-110mg/dl)を行い、従来の強化インスリン療法の最大の欠点であった低血糖発作(40mg/dl以下)を示すことが皆無であった。この研究成果は2009年のAnn Surgに採択され、現在印刷中である。
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