研究課題/領域番号 |
19591613
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中島 淳 東京大学, 医学部・附属病院, 准教授 (90188954)
|
研究分担者 |
垣見 和宏 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (80273358)
村川 知弘 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50359626)
深見 武史 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40396742)
倉知 慎 東京大学, 医学部, 助教 (00396722)
|
キーワード | 臨床研究 / 第I相試験 / ガンマデルタT細胞 / 非小細胞肺癌 / 再発 / 免疫療法 / 投与量 |
研究概要 |
[研究の目的] 非小細胞肺癌の新しい治療法として、自己活性化γδ-T細胞を用いた新しい免疫療法を試み、本法の安全性および有効佐について明らかにすることである。 [対象]原発性肺癌、非小細胞肺癌に対して手術療法や化学放射線療法などの治療が行われていたが、肺癌が再発した患者であり、かつ口頭および文書にて本研究医療を受けることを同意された方。CT撮影などで評価可能な病変を有すること等の基準ならびに、感染症等の除外基準において問題無いことが本研究の被験者となる条件となる。 [今年度の到達点および知見] 昨年度本研究が当研究機関の倫理委員会で臨床治験として承認され、本年度までに予定の10例について本研究の登録を完了した。現在10例までの投与は完了し、予後観察期間となっている。 (1)安全性に関しては、重篤な副作用は認められなかった。原疾患の増悪による中止が2例、前治療(放射線療法)に関連した放射線肺炎の増悪による中止が1例認められた。 (3)最初の5例ではガンマデルタT細胞の至適投与量を求めるために全6回投与のうちの最初の3回について漸増法を行ったが、いずれも最大投与量(0.5-1x10^9個)まで特に合併症無く行うことができたため、以後の5例については第1回投与から最大量を投与することができた。 [来年度の到達点および今後の展望] 登録済みの10例については投与後1年までの経過観察を行い安全性および抗腫瘍効果についてさらに検討を継続する。また、ガンマデルタT細胞治療を再発時ではなく、術後合併療法として施行できるかどうかについて見当を加える。対象疾患としては高度進行癌状態である転移性肺腫瘍の手術症例を考え、今後の研究遂行を可能とすべく倫理委員会への申請をおこない、今年度中に承認を得ることができた。
|