研究概要 |
今回私どもは、Dana Farber Cancer Instituteとの共同実験により、肺腺癌におけるコピー数の変化をラージスケールで解析した。Single nucleotide polymorphism(SNP)アレイを用いて、371例の検討を行ったが、このうち、112例の腫瘍サンプルと37例のマッチした正常組織を、当院手術検体から解析された。増幅されている領域としては、現在までに知られているものとして、MYC, EGFR, CDK4, KRAS, ERBB2, TERT,などがあった。一方いままでにさほど知られていなかったものとしては、NKX2-1があげられた。FISHによる検討を行っても、NKX2-1の増幅を認め、細胞実験により、shRNAの実験で、colony formationが押さえられる細胞株、押さえられない細胞株を認めた。 我々も、現在独自の研究により、NKX2-1(TTF-1)の増幅に関する研究を続行中である。
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