研究課題
基盤研究(C)
ヒト膠芽腫細胞株から凝集塊を形成する浮遊細胞群を誘導し,抗CD133モノクロナール抗体を用いてフローサイトメトリーでCD133陽性細胞を選別し,CD133陽性細胞の割合と低酸素負荷との関連を検討した.常酸素細胞群ではCD133陽性細胞の割合は0.7~4.0%であったが,低酸素負荷(5%酸素)群では8.4~44.5%まで増加し,低酸素負荷による腫瘍幹細胞の増加が確認された.低酸素負荷によるCD133陽性細胞の増加は,低酸素誘導因子抑制薬であるフラボピリドールにより抑制されなかった.