研究概要 |
本年度は、蛍光物質であるポルフィリンの発現を高効率で行うために以下の基礎研究を行った。 1) ポルフィリン合成およびポルフィリン輸送にかかわるすべての酵素、トランスポーターの発現レベルをmRNAにおいてRT-PCRにおいて定量化に成功した。現在、症例ふお増やして蛍光強度との関係を検討中である。 2) 腫瘍細胞中のポルフィリン分布を詳細に検討するため、次世代高分解能蛍光顕微鏡を用いて、培養細胞中のポルフィリン蛍光の定量的分布の計測に成功した。現在、経時的変化、細胞周期との関係、腫瘍幹細胞におけるポルフィリン発現を計測中である。 3) 培養細胞(U87MG, U87Δ)におけるポルフィリンの細胞外輸送を明らかにした。また、ポルフィリンのトランスポーターであるABCG2の阻害剤であるGefitinibを投与することによりポルフィリンの細胞外輸送が阻害されることを明らかにした。
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