研究課題/領域番号 |
19591710
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
有田 憲生 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80159508)
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研究分担者 |
森 鑑二 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (50360269)
金村 米博 独立行政法人国立病院機構, (大阪医療センター臨床研究センター)・EBM先進医療研究開発部・再生医療研究室, 室員 (80344175)
正札 智子 独立行政法人国立病院機構, (大阪医療センター臨床研究センター)・EBM先進医療研究開発部・再生医療研究室, 研究補助者 (40450895)
泉本 修一 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (40324769)
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キーワード | Toll like receptor / 自然免疫 / 脳腫瘍 / WT1 / 免疫療法 |
研究概要 |
再発膠芽腫症例にしてWT1ペプチドを用いた癌ワクチン療法の治験を行い、WT1蛋白を発現している症例の一部に有効例があることを確認した。また、膠芽腫の患者血中リンパ球の検討から既に感作状態にあることも見いだした。一方、最初から反応しない症例や、治療開始初期には抗腫瘍効果が見られた症例でも継続治療中に効果が減弱する例が多く、腫瘍が免疫機構を抑制する機序を有していることも明らかになった。これらの点から私たちは、これらの免疫療法に対する反応性や免疫寛容を得る過程に自然免疫が関与していると考え、TLR2、TLR4を中心に検討している。 本研究では転移性脳腫瘍摘出標本を用いてTLRの発現を検討し、原発臓器、組織型などとの関連などを調べ、自然免疫の影響を明らかにしようとした。しかしながら、現在まで再現性がありかつ、有意な関連を示唆する結果は得られず、癌細胞が脳へ転移する過程における自然免疫の関与について新たな知見を得ることはできなかった。
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