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2007 年度 実績報告書

再生医療技術を用いた血管柄付き移植骨増大の試み

研究課題

研究課題/領域番号 19591730
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

矢島 弘嗣  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (20221640)

研究分担者 大串 始  独立行政法人産業技術総合研究所, セルエンジニアリング研究部門, グループ長 (80213669)
キーワード血管柄付き骨移植 / 人工骨 / 骨膜下移植
研究概要

本年度、骨髄間葉系幹細胞の骨分化を促進させる方法として、培養期間中の従来からの分化誘導因子に加えBMP-2、FGFを用いた方法をin vitroにて行った。その結果、培養初期にFGF,後期にBMP-2を投与した群で骨形成は進行していた。また培養後2週間皮下移植を行った結果では培養初期にFGF,後期にBMP-2を投与した群およびFGF投与群でALP活性は優位に高くなっていた。病理所見では培養初期にFGF,後期にBMP-2を投与した群で骨形成が進行していた。
ラットの骨髄間葉系幹細胞を培養、人工骨(β-TCPなど)に播種した後に、骨誘導をかけた培養人工骨、および細胞なしの人工骨の骨膜下移植をおこなった。骨膜下移植後4ヶ月では人工骨のみの骨膜下移植に比べ骨誘導を加えた培養人工骨移植例では骨膜下は皮質骨様に変化していた範囲は大きかった。しかし骨誘導を加えた培養人工骨を用いたものでも中心部ではscaffoldであるβ-TCPは残存していた。レントゲンおよびCTにて前記の所見のほか培養人工骨と接した皮質骨は1/2程度まで非薄化していた。6ケ月経過例では培養骨の骨化が進行していることが確認できたが完全には終了していないと考えられた。この結果より次年度より予定している仮骨延長術を行えるまで十分な骨化が得られていないと考えられた。今後長期間観察例の検討をしていく必要があると考える。
本研究により本結果より培養初期にFGFを後期にBMP-2を添加することがより効果的な骨形成を進めることが可能であること,培養人工骨を骨膜下に移植することで横形増大をはかることができる可能性があると考えられた。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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