研究課題
〔マウス関節軟骨表現型の比較〕1. 遺伝子変異マウスの評価ob/obマウスを長期間飼育し、加齢に伴ってレントゲン撮影を行い、経時的に屠殺して荷重関節である膝関節の表現型を比較している。また、尾椎牽引によって膝関節を部分的に免荷し、荷重の関節症変化に対する寄与を除外して膝関節表現型を評価している。屠殺時に採尿、採血しサンプルを蓄積している。現在組織学的評価を行っているが、10ヶ月飼育マウスにおいては野生型と比較して明らかに高度な変形性膝関節症を呈している。また、尾椎牽引マウスにおいても変形性膝関節症に離患していることから、荷重負荷以外の要因がob/obマウスにおいて変形性膝関節症発症に寄与している可能性が示唆された。2. 高脂肪食マウスの評価C57B16マウスに対して高脂肪食を与え、肥満状態とし、長期間飼育している。1と同様に経時的に屠殺し、膝関節、足関節を採取している。現在組織学的評価が進行中である。