研究課題/領域番号 |
19591784
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
木内 理子 山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (90377565)
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研究分担者 |
石山 忠彦 山梨大学, 医学部附属病院, 准教授 (90293448)
渋谷 和広 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (30402027)
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キーワード | 脳虚血 / クロマカリム / デクスメデトミジン / ローキナーゼ阻害薬 / クラニアルウインドウ |
研究概要 |
本実験に先立ち、プロポフォール自体は脳血管に作用しないことを、クラニアルウインドウ法で確認した。また、ウサギに使用するプロポフォールの量を、脳波モニターであるBispectral indexを用いて、適正な麻酔深度となるように決定した。ウサギをプロポフォールの持続静注で麻酔し、頭頂部にクラニアルウインドウを作成した。右腕頭動脈、右総頸動脈、右鎖骨下動脈を15分間遮断と遮断解除することで、脳虚血・再灌流を行い、脳軟膜動静脈径を測定した。脳軟膜動静脈径は、パソコン上の血管径測定器で計測した。脳虚血中、脳血流がないことは、レーザー血流計で確認した。レーザー血流計は、再灌流を行うため、ウサギを傾けることにより、プローブの位置がずれてしまい、血流量が安定した値とならないため、現在再灌流時の安定した測定方法を検討中である。投与薬剤であるクロマカリム、デクスメデトミジン、ローキナーゼ阻害薬は、実際に行ってみると、脳血管に作用する量にそれぞれ違いがあり、どの投与量にするかが困難である。現在それぞれの薬剤についての直接作用を検討している。クロマカリムは、拡張作用があり、デクスメデトミジン、ローキナーゼ阻害薬ともに弱い収縮作用が認められる。虚血前に投与する量を現在検討している最中である。レーザー血流計による脳血流量の測定、薬剤の投与量を決定し次第、研究を行う予定である。本研究は、過去に同じような研究がないため、レーザー血流計の設置方法、薬剤の量について決定が困難であるが、その方法や量を明らかにすれば、今後同様の研究が数多く施行可能となり、意義があると考えられる。
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