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2008 年度 実績報告書

脳虚血再灌流時のクロマカリム、デクスメデトミジン、ローキナーゼ阻害薬の脳保護効果

研究課題

研究課題/領域番号 19591784
研究機関山梨大学

研究代表者

木内 理子  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (90377565)

研究分担者 石山 忠彦  山梨大学, 医学部附属病院, 准教授 (90293448)
渋谷 和広  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (30402027)
キーワード脳虚血 / クロマカリム / デクスメデトミジン / ローキナーゼ阻害薬 / クラニアルウインドウ
研究概要

本実験に先立ち、ウサギに使用する適正な麻酔深度となるプロポフォールの量を、脳波モニターであるBispectral indexを用いて、0.6mg/kg/minの持続静注と決定した。ウサギをプロポフォールの持続静注で麻酔し、頭頂部にクラニアルウインドウを作成した。脳虚血・再灌流は、右腕頭動脈、右総頸動脈、右鎖骨下動脈を15分間遮断と遮断解除することで作成した。虚血前に15分間10^<-6>mol/Lのクロマカリム、デクスメデトミジン、ローキナーゼ阻害薬をクラニアルウインドウに投与し、その前後で脳血管径を測定した。虚血前にクロマカリム、デクスメデトミジン、ローキナーゼ阻害薬を中止し、虚血を作成して、10分後に脳血管径を測定した。再灌流後は、5, 10, 20, 40, 60, 80, 100, 120分後に脳血管径を測定した。クロマカリムにより脳血管は拡張した。デクスメデトミジンでは脳血管は若干の収縮を認めた。ローキナーゼ阻害薬では脳血管は有意な拡張や収縮を示さなかった。虚血後の脳血管は一過性の拡張の後収縮傾向を示したが、各薬剤間の違いについては現在解析中である。クロマカリム、デクスメデトミジン、ローキナーゼ阻害薬を投与しない、プロポフォール麻酔だけでの虚血・再灌流では、33%に虚血関連の合併症である脳梗塞や肺水腫を認めたが、クロマカリム、デクスメデトミジン、ローキナーゼ阻害薬を前投与することでそれらの合併症は認められず、クロマカリム、デクスメデトミジン、ローキナーゼ阻害薬は脳虚血・再灌流前の投与薬として有用であることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] セボフルラン麻酔からJM-1232(-)持続静注による麻酔に切り替えた際の脳血管径の変化2008

    • 著者名/発表者名
      石山忠彦, 渋谷和広, 市川学木内理子, 松川隆
    • 雑誌名

      神経麻酔・集中治療2008

      ページ: 71-73

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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