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2009 年度 実績報告書

神経原性疼痛過敏における一酸化窒素cGMP系の脊髄での役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591786
研究機関浜松医科大学

研究代表者

加藤 孝澄  浜松医科大学, 医学部, 准教授 (80204478)

キーワード腹腔アプローチ / 交感神経幹切除 / 神経原性疼痛過敏
研究概要

1.ラット腹腔アプローチ追加実験-交感神経幹切除の効果
前年度の研究により、経腹腔アプローチは術野が広くとれるため、従来のチャンのSNLモデルよりL5神経の結紮は容易であるが、十分に注意して手術しても一定の割合で交感神経幹に障害を与えてしまう個体が出てしまう可能性が示唆された。神経原性疼痛モデルで、脊髄交感神経の損傷により疼痛反応が抑制される可能性があり、L5神経の結紮より交感神経幹に障害を与える可能性が低くなる可能性を求めて、L4神経の結紮を行うモデル作成した。【方法】7週齢SDラットn=9。Effect of sympathectomy on a rat model of periferal neuropathy. Pain, 55(1993)85-92に従い、術後1週間で交感神経幹を切除したn=3:腹腔アプローチ通常モデル(Group A)n=3:腹腔アプローチ通常モデル+1週間目にシャム開腹(Group B)n=3:腹腔アプローチ通常モデル+1週間目に交感神経幹切除(Group C)【結果】L5神経の結紮の場合より、神経過敏性の個体差が少なくなった傾向はあるが、L4神経の結紮では全体的に神経過敏の程度は低なった。これにより手術手技は容易であるが、手術は上手くいってもL5神経ほどの神経疼痛過敏性が得られない可能性がわかった。
2.本年度の研究実計画では、浸透圧マイクロポンプにより持続的に投与し、sGCの抑制によるcGMPの低下が脊髄における鎮痛作用に関与していかなる影響を与えるか観察する予定であったが、浸透圧マイクロポンプの流量の安定性に問題があり、より安定した流量を得られる可能性があるポンプが必要となった。新たに機械式注入ポンプの流量の安定性を調べる実験を行い、十分に使用可能な安定性を有していることが確認された。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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