神経原性疼痛過敏における一酸化窒素cGMP系の脊髄での役割を調べるために、腹腔側からのアプローチによって神経を縛ることによるモデルを作成した。 術野が広くとれるため、従来の背中側からのアプローチよりも容易に神経を縛ることが可能になった。施術が容易であり個体による過敏性の発生には差が少なくなったが、神経付近の交感神経も損傷してしまう可能性が考えられた。その結果神経過敏は生じるが、その程度は背中側からのアプローチほど強くないことが明らかになった。このことは、交感神経の機械的座滅で神経原性疼痛過敏を抑制できる可能性を示唆した。
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