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2009 年度 実績報告書

神経因性疼痛モデルにおけるセロトニン受容体(5HT-2C)のRNA編集の効果

研究課題

研究課題/領域番号 19591791
研究機関大阪大学

研究代表者

高階 雅紀  大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (30221352)

研究分担者 萩平 哲  大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (90243229)
中江 文  大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授 (60379170)
キーワードセロトニン2C受容体 / 神経因性疼痛モデル / 脊髄障害性疼痛モデル / 核小体低分子RNA / RBII-52 / SCI / RNA編集 / 選択的スプライシング
研究概要

本年度は昨年度までに明らかにした脊髄障害性疼痛モデルのRNA編集が何で制御されるか明らかにすることを目的に研究を行った。その候補の一つである核小体低分子RNAであるRBII-52に着目してその関与について検討した。まず、核小体RNAの発現定量を行う系の確立、さらに、RBII-52はセロトニン2C受容体の選択的スプライシングに関与する結果RBII52がスプライシングサイレンサーの役割を担うという報告を受け、エクソン5番目の途中でスプライシングが起こった結果の産物と起こらなかった産物を区別してできるように定量系の確立を行った。そのためにそれぞれ実際のサンプルから特異的なプライマーを作成しそれを増幅させ、サブクローニングで釣り上げるという手法を用いて、それぞれの標準サンプルとなり売るべきクローンの作製をまず行った。さらに、それぞれのクローンを用いて有効に定量可能なタックマンプローブの設計を行い、標準サンプルを用いて定量できる系の確立とその検証を行い、きちんと定量されているという確信を得られた段階で実際のサンプルでの定量を行った。その結果脊髄障害性疼痛のサンプルで選択的スプライシングがモデルサンプルでむしろ起こらない方向への変化が認められ、RNA編集の結果と同様に、セロトニン伝達には有利な変化が起こっていると考えられた。しかし、RBII-52の定量結果はバラツキが多く有意な結果が得られなかった。脊髄障害性疼痛で確かに選択的スプライシングによる影響を受けていると考えられるが、それを制御する因子としてのRBII-52の存在は否定的であると考えられた。これらの結果で現在投稿準備中、さらに、本年7月の日本疼痛学会ででの発表を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 神経因性疼痛モデルでの核小体RNA(RBII-52)の関与2009

    • 著者名/発表者名
      吉田真理, 中江文, ほか
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-12-11
  • [学会発表] The snoRNA RBII-52 regulates alternative splicing of serotonin 2C receptor in the rat oro-facial neuropathic pain model2009

    • 著者名/発表者名
      Aya Nakae, Masaki Takashina, 他
    • 学会等名
      Neuroscience 2009
    • 発表場所
      Chicago, USA
    • 年月日
      2009-10-14

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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