研究課題/領域番号 |
19591795
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高橋 徹 岡山大学, 大学病院, 准教授 (40252952)
|
研究分担者 |
森松 博史 岡山大学, 大学病院, 助教 (30379797)
森田 潔 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (40108171)
|
キーワード | 出血性ショック / 急性肺傷害 / 炎症 / 一酸化炭素 / 好中球 / 吸入療法 / 炎症性メディエーター / 治療効果 |
研究概要 |
出血性ショック(HS)後にはSIRSから急性肺障害(ALI)が発生する。一酸化炭素(CO)は極低濃度では炎症抑制作用を示し細胞保護的に働くことが報告されている。これまで我々はラットHSモデルを用いてHS前後でのCO吸入がALI改善作用を示すことを明らかにした。平成21年度、HS後にのみCOを吸入投与にして同様の効果が得られるか治療的観点から検討した。雄性SDラットの大腿動静脈から脱血をおこない、平均血圧を30±5mmHgになるように60分間維持した後、返血・蘇生を施行しHSモデルを作成した。これをHS+Air群(N=5)とHS+CO群(N=5)に分け、HS+CO群は250ppmの濃度で、ショック蘇生後COを吸入させた。これにsham群(N=5)を加え、吸入3時間後Northern blot法にてTNF-α、iNOS mRNAの発現を検討した。また吸入12時間後にHE染色にて組織スコアを評価し、肺wet/dry ratioとnaphthol chloroacetate染色による好中球数を計測した。統計学的検定はANOVAを用いて行った。その結果、HSで上昇したTNF-α、iNOS mRNAの発現はCO吸入により有意に抑制された (P<0.05)。また、HSで増加した肺障害スコア、肺wet/dry ratio、浸潤好中球数はCO吸入群で有意に低下した(P<0.05)。以上より、HS後の極低濃度のCO吸入が肺の炎症抑制・組織障害改善効果を示したことから、CO吸入はALIに対して治療効果を示すと考えられた。
|