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2008 年度 実績報告書

高血糖が吸入麻酔薬による心筋保護効果を抑制するメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 19591800
研究機関徳島大学

研究代表者

田中 克哉  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (30263841)

研究分担者 大下 修造  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (60144945)
キーワード高血糖 / イソフルラン / 吸入麻酔薬 / インスリン / postconditioning / 心筋保護効果 / Akt
研究概要

昨年度のウサギの心筋虚血再濃流の実験の続きを行なった。イソフルランのpostconditioningによる心筋梗塞減少効果は高血糖状態で棄却されるが、インスリンを再灌流直後に投与すると高血糖状態でも心筋梗塞サイズを減少した。また、イソフルランとインスリンの併用も高血糖状態でも心筋保護効果を保った。これらの結果は吸入麻酔薬による心筋保護効果は高血糖状態で発揮されにくいという欠点をインスリンの投与で克服できる可能性があることを示唆している。これは臨床的に非常に重要で特に今回の結果でインスリン単独投与によるpostconditioningは高血糖状態でも影響を受けない強力な心筋保護効果を有することが判明した。これらの成果は2008年米国麻酔学会において口演発表に選択され発表した。
次ぎに上記の現象にAktのリン酸化が関与するかどうか調査した。ウサギのin vivo実験で心筋虚血を30分行い、再灌流早期にイソフルランおよびインスリンを投与し正常血糖状態と高血糖状態にして再灌流5分後に心臓を取り出し冷凍保存した。後日エラスターゼインヒビターを含む溶液に組織を入れてホモジェナイズし、蛋白質を抽出しWestern Blot法でリン酸化Aktを測定した。インスリン投与群とイソフルラン群でリン酸化Aktが増加していることを予想していたが、各群のばらつきが大きく有意差を検出することはできなかった。ELISA法やマルチプレックスサスペンションアレイなど別の方法を用いて再実験を行いたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Hyperglycemia Blocks Isoflurane-Induced, but Not Insulin-Induced, Postc onditioning in Vivo Rabbits2008

    • 著者名/発表者名
      岡田 剛
    • 学会等名
      2008 American Society of Anesthesiologists
    • 発表場所
      Orlando, FL, USA
    • 年月日
      2008-10-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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