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2007 年度 実績報告書

局所麻酔薬中毒による痙攣に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19591807
研究機関宮崎大学

研究代表者

鬼塚 信  宮崎大学, 医学部, 助教 (20264393)

研究分担者 柏田 政利  宮崎大学, 医学部, 助教 (20336316)
キーワード水棲かたつむり / 中枢神経 / 興奮 / 局所麻酔薬 / リドカイン / MED64
研究概要

本年度の実験計画に基づき、局所麻酔薬による中枢の興奮作用を明らかにするため、水棲かたつむりを用い、中枢神経節の発射活動をマルチ電極で記録しながら、リドカインの濃度を上昇させて、RPeD1細胞の興奮性の変化を細胞内記録で調べた。水棲かたつむりの殻を除去し,背側から切開し中枢神経節を摘出した。RPeD1の神経細胞の細胞内記録を行うため結合織を切開し、中枢神経節を水棲かたつむり用生理食塩液で満たしたマルチ電極ディッシュに取り出した。神経節内の神経細胞の電位を記録するため、MED64システム(アルファメッドサイエンス社)を用いた。神経節を電極上に接触するように置き、固定装置を用い上から軽く抑えた。このマルチ電極アレイと電極上に乗せた神経節の映像を、カメラでコンピュータに取り込むことで、電極上の記録点と神経節の神経活動の記録部位を確認した。ステージ上にMEDプローブを乗せ、同時にガラス微小電極を用い、RPeD1の神経細胞の細胞内記録を同時に行った。コントロールの神経活動を記録できることを確かめ、リドカインを、ディッシュ内濃度で、100、1000、3000mMと上昇させた。RPeD1は、これまでの実験で行った結果と類似し、リソカイン濃度の上昇と共に、膜電位の上昇と発射頻度を増加させるが、3000mMでは発射頻度と活動電位の低下を示し、発射が停止した。群発発射は、RPeD1の発射が低下するときに出現し、発射活動が停止した後消失した。痙攣と類似する群発発射は、神経細胞の興奮とは一致せず、逆に、多くの細胞の活動電位が抑制されるときに出現することが分かった。
発射活動が低下していくときに出現する群発発射の機序を明らかにするために、チャネルブロッカーを用い、特にNa、Kイオンの関与について明らかにしたい。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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