研究概要 |
1.PLBのリン酸化を介する心保護作用機序(金谷憲明) β遮断薬の直接心保護作用として、PLBのリン酸化を介する心保護作用機序の関与を調べた。摘出心臓は、45分の全虚血後に90分の再灌流を行った。β遮断薬としてランジオロールを用い、虚血前に15分間のβ遮断薬前投与を行った。心室標本を凍結保存しておき、後日、生化学的分析をおこなった。心室標本は、250mM sucrose, 1mM EDTA, 50mM Trisを含むbuffer中にhomogenateした。それを600gで10分間遠心し、さらに上清を8,000gで10分間遠心した。上清をさらに、15,000gで60分間遠心し、その上清をSDS-PAGE(polyacryl-amide gel electphoresis)にかけた。 蛋白標本(25μg of total protein/ lane)は10-20%gradient slab gelsのSDS-PAGEで電気泳動法により分離される。蛋白はpolyvinylidene difluorlde membrallesに移行され、PLB peptide(residues9-19)リン酸化部位によりSer16, Thr17の抗体により検出した。
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