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2007 年度 実績報告書

亜硝酸ヘモグロビン反応からの一酸化窒素による脳虚血再灌流後の脳神経障害軽減效果

研究課題

研究課題/領域番号 19591817
研究機関北里大学

研究代表者

岡本 浩嗣  北里大学, 医学部, 准教授 (50224077)

キーワード脳虚血 / 脳血流 / 一酸化窒素 / 脳梗塞 / 脳保護 / ヘモグロビン / 酸素運搬 / 亜硝酸
研究概要

19年度に実施した研究の成果 還元型ヘモグロビン-亜硝酸反応によって生成された一酸化窒素(以下NO)の脳梗塞領域縮小効果の検討を目的として以下の研究を実施した。
1)局所脳虚血再灌流ラットモデルでの研究
局所脳虚血再灌流させたラットをいったん覚醒させ、数日後に脳組織を凍結後一定の断面で切断、TTC染色を行い虚血領域の同定と範囲の測定を解析ソフトウエアを用いて体積として計算しコントロール値とした。比較検討群として亜硝酸を前投与し還元型ヘモグロビン-亜硝酸反応を利用してNOを生成させた後に局所脳虚血再灌流を行った群を用い同様に梗塞領域の体積を測定した。その結果、亜硝酸前投与群では約50%の脳梗塞軽減効果が認められた。
2)薬理学的インターベンション
局所脳虚血再灌流ラットの同じモデルを使用し、上記の研究で認められた脳梗塞領域軽減効果が還元型ヘモグロビン-亜硝酸反応によるNO生成系を介していることを確かめるためにNOS阻害薬であるL-NNAを投与したが結果は不変であったためNOSによるNO生成系の関与が否定された。またさらにcGMP-GC系を介しているがを確かめるために阻害薬であるメチレンプルーを便用した結果、一部の効果が影響を受けたためGC系の関与が認められた。
以上の実験結果より還元型ヘモグロビン-亜硝酸反応によって生成されたNOが脳虚血再灌流後の梗塞領域軽減効果に深くかかわっていることが示唆され脳保護につながる非常に重要で意義ある結果が得られた。
今後はNOセンサーを用いた生成NOの定量やヘモグロビンのファクターを人為的に変化させたモデルにてさらに検証を進める計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Neuroprotective effects of nitrite against cerebral-reperfusion injury in rat2007

    • 著者名/発表者名
      岡本 浩嗣
    • 学会等名
      アメリカ麻酔学会
    • 発表場所
      サンフランシスコ市(USA)
    • 年月日
      2007-10-15

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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