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2007 年度 実績報告書

GABAによる知覚神経節細胞体の興奮性修飾を介した痛み刺激伝達の抑制作用

研究課題

研究課題/領域番号 19591824
研究機関大阪医科大学

研究代表者

早崎 華  大阪医科大学, 医学部, 助教 (90257866)

研究分担者 相馬 義郎  大阪医科大学, 医学部, 講師 (60268183)
渡辺 正仁  大阪医科大学, 医学部, 准教授 (70084902)
キーワードGABA / GABA受容体 / 三叉神経節 / パッチランプ / 免疫染色 / ラット
研究概要

我々はこれまでラット三叉神経節の神経細胞体においてGABA_A受容体の発現を免疫組織学的、電気生理学的に証明した。また、高K^+条件下で神経節からGABAが放出されることも報告した。これらの結果から神経細胞体に興奮が伝わることによりGABAがGABA_A受容体を介して何らかの作用を引き起こす可能性を見出した。
GABA受容体にはGABA_A受容体の他にGABA_B受容体がある。近年、痛みの軽減や侵害刺激の制御にGABA_A受容体以外にGABA_B受容体も関係するという報告がある。そこで今回我々はGABA_B受容体の発現を組織学的、電気生理学的に示した後に、GABA_B受容体の作用について検討した。In situ hybridizationによるGABA_B receptor subunitsの発現を検討しました。その結果検討した1a,1b,R2subunitは、ほとんどの神経細胞に発現していた。またそれぞれのsubunitの染色強度を小型、大型細胞ごとに測定した。その結果、全てのsubunitにおいて小型の細胞の方が大型の細胞よりもmRNAの発現が優位に高かった。免疫染色の結果も同じ結果となった。
組織学の結果からは小型の細胞にGABA_B receptorが発現している可能性が高い。そこでパッチクランプ法を用いて、小型の神経細胞のbaclofenに対する効果について検討した。
その結果、小型の細胞においてbaclofenは電位依存的なNa^+currentとK^+currentに影響を与えた。
baclofenの作用は神経細胞体によって異なり、spikeに対して増幅に作用するものと減少に作用するものがあった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ラット三叉神経節におけるGABA_B受容体の発現とその作用について2008

    • 著者名/発表者名
      早崎 華
    • 学会等名
      第113回日本解剖学会
    • 発表場所
      大分大学医学部
    • 年月日
      20080300
  • [学会発表] 三叉神経節内でのGABAを介した神経伝達機構2007

    • 著者名/発表者名
      早崎 華
    • 学会等名
      第50回神経化学学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      20070900

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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