研究概要 |
comparative genomic hybridizationを用いて,前立腺全摘除術で得られた前立腺癌の病理学的病期の予測の可否について検討した。第8染色体のdeletionの有用性などが明らかとなった。 神経内分泌分化の前立腺癌のホルモン療法中の進行における意義について,免疫学的組織染色と,血清マーカーの相関について検討した。クロモグラニンAとN S Eでは異なった臨床的意義を有すること,特に血清でのクロモグラニンAが重要であることが示された。 重粒子線治療にホルモン療法が施行された前立腺癌患者群における,放射線の副作用とホルモン療法の相関について検討し,さらにそのQ O L への影響も検討した。 初回 M A B 療法抵抗性となった再燃前立腺癌患者へのアンチアンドロゲン交替療法の背景・有効性やその後の治療成績への影響を多数例で解析した。 前立腺全摘除術施行前後のアンドロゲンをふくめたステロイドホルモン環境について検討し,術後にテストステロンの回復・上昇のあることを報告した。これは,前立腺癌の腫瘍細胞自体が,ステロイド抑制因子を分泌している可能性を示唆しているものと考えられた。 前立腺癌の進行に関与することが報告されている IGF-Iについて,抑制することで,今後治療薬としての可能性を報告した。 再燃前立腺癌患者の血清から増加蛋白を抽出し,その機能を解析した。
|