前立腺癌特異的に抗腫瘍効果を示すウイルス療法の構築

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19591835
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 泌尿器科学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 福原 浩 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20292948)
• 研究分担者: 北村 唯一 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (70010551) ; 武内 巧 東京大学, 医学部・附属病院, 准教授 (90167487) ; 冨田 京一 東京大学, 医学部・附属病院, 准教授 (20272578) ; 藤堂 具紀 東京大学, 医学部・附属病院, 特任教授 (80272566) ; 藤村 哲也 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (50376448)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 前立腺癌 / ウイルス療法 / 遺伝子治療

研究概要

本研究では、HSV-1を用いたウイルス療法が前立腺癌の新治療法として近い将来確立することを視野に入れ、プロモータ制御型の前立腺癌特異的な増殖型HSV-1ベクターの開発を目的として実験を進めた。 既に、前立腺組織特異プロモータとしてPSAやPSMA、オステオカルシンを使用したウイルスや、癌特異的なhTERTを使用したウイルス、negative control としてのempty ウイルスなどの数種類のウイルスの作製に成功した。さらに、これらの新規ウイルスが前立腺癌に有効であることを動物実験にて確認した。

研究成果

• [雑誌論文] ウイルスによる癌治療 (2008)
  • 著者名/発表者名: 福原浩、藤堂具紀
  • 雑誌名: ゲノム医学 8(3) ページ: 17-26
• [雑誌論文] Oncolytic Herpes Simplex Virus Type 1 and Host Immune Responses (2007)
  • 著者名/発表者名: Fukuhara H and Todo T.
  • 雑誌名: Current Cancer Drug Targets 7 ページ: 149-155
  • 査読あり
• [学会発表] IL-12発現ヘルペスウイルスを用いたウイルス療法 (2008)
  • 著者名/発表者名: 福原浩
  • 学会等名: 第3回Basic Urology Research Seminar
  • 発表場所: 松山
  • 年月日: 2008-09-06
• [学会発表] Immune responses after intravenous treatment with oncolytic HSV-1 in mice harboring metastatic renal cell carcinoma (2008)
  • 著者名/発表者名: 釣巻ゆずり、福原浩、稲生靖、北村唯一、藤堂具紀
  • 学会等名: 第14回日本遺伝子治療学会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2008-06-13
• [学会発表] Intravenous treatment with third-generation oncolytic herpes simplex viruses for metastatic renal cell carcinoma (2008)
  • 著者名/発表者名: Tsurumaki Y, Fukuhara H, Kitamura T, Ino Y and Todo T.
  • 学会等名: 11th Annual Meeting of the American Society of Gene Therapy
  • 発表場所: ボストン
  • 年月日: 2008-05-29
• [学会発表] 腎細胞癌に対するIL-12発現型ヘルペスウイルスを用いたウイルス療法 (2008)
  • 著者名/発表者名: 福原浩、釣巻ゆずり、北村唯一、稲生靖、藤堂具紀
  • 学会等名: 第96回日本泌尿器科学会総会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-04-25
• [学会発表] IL-12発現型ヘルペスウイルスを用いた腎細胞癌のウイルス療法 (2008)
  • 著者名/発表者名: 釣巻ゆずり、福原浩、武内巧、北村唯一、稲生靖、藤堂具紀
  • 学会等名: 第17回泌尿器科分子細胞研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-02-16