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2007 年度 実績報告書

モノクローナル抗体RM2を用いたPET用前立腺癌イメージング薬剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19591838
研究機関福井大学

研究代表者

大山 伸幸  福井大学, 医学部附属病院, 講師 (20223977)

研究分担者 横山 修  福井大学, 医学部, 教授 (90242552)
伊藤 秀明  福井大学, 医学部, 助教 (00345620)
楠川 直也  福井大学, 医学部附属病院, 医員 (80372499)
藤林 康久  福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50165411)
キーワード前立腺癌 / 核医学画像診 / PET / RM2 / 細胞実験
研究概要

本年度は125I-RM2が前立腺癌画像診断において有用なトレーサーとなり得るかを基礎的実験のうち、培養癌細胞を用いて検討した。具体的な項目として(1)125I-RM2は培養前立腺癌細胞に集積するか、(2)125I-RM2の前立腺癌細胞集積はRM2抗原に特異的に結合することによるのか、について検討した。方法は、培養前立腺癌細胞、乳癌細胞を通常培地で48時間培養した。また、コントロール群として、標識しないRN2モノクローナル抗体を添加した培地で48時間培養した。両群とも48時間の培養後にI-125で標識したRM2(125I-RM2)を培地に加えて、さらに培養を続けた。そして、125I-RM2添加後、3時間、6時間、24時間で細胞と培地を分けて、それぞれに集積した125I-RM2量をガンマーカウンターを用いて測定した。実験結果としては、(1)前立腺癌細胞である、PC-3、LNCaPいずれの細胞においても、125I-RM2は経時的に集積することを示した。(2)また、乳癌細胞であるMCF-7への125I-RM2の集積は少なく、経時的な集積の増加もほとんど認めなかった。(3)あらかじめ、癌細胞にRM2を添加しておくと、PC-3に対する125I-RM2集積は抑制されたが、MCF-7に対する影響はほとんど認めなかった。これらの結果より、125I-RM2は前立腺癌細胞に集積し、その集積はRM2による前処置により抑制されることから、125I-RM2の集積は、前立腺癌細胞のRM2抗原に特異的に結合することによると推測された。よって、RM2を用いた核医学画像診断法が、前立腺癌の画像診断に有用となる可能性が示唆された。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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