アンドロゲン依存性前立腺癌細胞株へのIL6遺伝子導入による細胞形質の変化

2009 年度 自己評価報告書

• 研究課題/領域番号: 19591849
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 泌尿器科学
• 研究機関: 和歌山県立医科大学
• 研究代表者: 原 勲 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10263378)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2010
• キーワード: 前立腺癌 / ホルモン依存性 / IL6 / 遺伝子導入

研究概要

内分泌療法は前立腺癌に対する有効な治療法の一つであるが、致命的な欠点として治療中に前立腺癌が本療法に対する抵抗性を獲得することが挙げられる。内分泌療法抵抗性前立腺癌(以下HRPCと略す)の耐性のメカニズムに関しては多くの研究が展開されてきたが詳細なメカニズムは未だ明らかにされていない。一つの機序としてBリンパ球の増殖を促進するサイトカインであるIL6がautocrine fashionで前立腺癌細胞の増殖を促しHRPCの発症に関与する可能性が示唆されている。本研究においては内分泌感受性前立腺癌細胞株にIL6の遺伝子を導入、発現させることにより内分泌依存性に変化が生じるか否かを明らかにしようとするものである。