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2007 年度 実績報告書

ギャップ結合を介した過活動膀胱の発症メカニズム解析

研究課題

研究課題/領域番号 19591860
研究機関長崎大学

研究代表者

野口 満  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00325648)

キーワード過活動膀胱 / ギャップ結合 / 膀胱粘膜下組織 / connexin / myofibroblast
研究概要

【研究の目的】尿意切迫感、頻尿・尿失禁で悩む患者は多く、その症状は生活の質を低下させる。疾患克服に向けて、過活動膀胱の病態解明が行われている。その中で、膀胱粘膜下層に存在するmyofibroblast が膀胱収縮におけるペースメーカーの役割を果たしており、過活動膀胱においでもmyofibroblast とギャップ結合との関連が示唆されている。そこで我々はラットで過活動膀胱モデルを作成し、排尿症状と膀胱粘膜下組織のギャップ結合・myofibroblast との関連性の解析を開始した。
【研究内容】0.4N 塩酸 0.2ml を SD ラットの膀胱内に注入し過活動膀胱モデルラットを作成。Urodynamic studyにて頻尿を確認後、膀胱を摘出。膀胱粘膜下組織での myofibroblast、ギャップ結合の責任タンパクである Cx26、Cx43の 発現変化を免疫組織学的に検討した。
【研究成果】過活動膀胱ラットモデルではコントロールラットと比較して、膀胱粘膜下層め増生を認め、その粘膜下組織には myofibroblast の著明な発現増加を認めた。さらに、発現増加した myofibroblastにはCx26、Cx43ともに発現を認め、特に Cx43の発現増強は顕著であった。
【成果の意義】膀胱粘膜下組織では神経(C-fiber)と myofibroblastはギャップ結合を介してコミュニケーションを持っている。さらに、myofibroblast 増生と myofibroblast 上の Cx 発現増強により、膀胱粘膜下組織でのシグナル伝達の増強がおこり、過活動膀胱症状へと繋がる可能性を示唆するものであった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] シンポジウムVI 「過活動膀胱における膀胱粘膜下の細胞間コミュニケーション」2007

    • 著者名/発表者名
      野口 満
    • 学会等名
      第14回日本排尿機能学会
    • 発表場所
      ホテルリステル猪苗代 (福島)
    • 年月日
      2007-10-06
  • [学会発表] ラット間質性膀胱炎モデルにおける細胞間コミュニケーション解析2007

    • 著者名/発表者名
      畑田 鉄平, 野口 満
    • 学会等名
      第14回日本排尿機能学会
    • 発表場所
      ホテルリステル猪苗代 (福島)
    • 年月日
      2007-10-05

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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