研究課題
基盤研究(C)
今回、前立腺尿道部の経時的な開口動態に組織学的な弾性変化をみる目的で、組織弾性イメージング機能を用いて、排尿初期から終了にいたるまでの、前立腺部尿道の弾性イメージ(ひずみ値)の対比を行った。正常症例の前立腺部尿道周囲のひずみ値(elastic grade)は、他の前立腺部の領域(辺縁域、移行域、中心域、前方繊維筋脂肪組織)と対比すると明らかに低値であった。前立腺腹側のひずみ値は、膀胱頚部からより末梢に至るまで、全般的に低値であることが観察された。前立腺肥大症のelastic gradeは、正常例と対比して、高値の部分の比率が増加し、前方繊維筋脂肪組織群に相当する部分は正常例と同様にひずみ値が低値を示していたが、腺腫部分のひずみ値はheterogenous patternを示さず、比較的層別化しており、尿道部から末梢側に移行するに従い、ひずみ値は高値を示した。以上より、排尿障害の原因の一因として、尿道部、腺腫部分のひずみ値の違いが関与していることが示唆された。
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